NEWS【アートプロジェクト「TURN」】

“違い”を超えた出会いで表現を生み出すアートプロジェクト「TURN」。「TURNミーティング」では、「TURN」の可能性について多彩なゲストとともに考え、語り合います。

第12回目となる今回は、コミュニケーションの様々な表現の仕方について思考を深めていきます。今回のキーワードは「ろう文化」。耳から聞こえてくる言葉ではなく、複数の人の表情・手話・間合いなどを通して繰り広げられる対話の神髄と、その魅力に迫ります。

前半では、様々な感覚や知覚があることに向き合います。TURN監修者の日比野克彦が、視覚と聴覚を用いずに、手の感覚をもとに描いた「触画(しょくが)」を通して、新しい知覚と表現の世界に出会おうとする試みと、イメージすることによって広がる可能性についてお話しします。

トークの合間には、ラップクリエイターのマチーデフによるパフォーマンスも! ぜひお楽しみください。

【開催概要】

◎日時
2020年11月29日(日) 17:30~19:00
*オンライン開催(TURN公式ウェブサイトより視聴いただけます)

◎参加費
無料 *事前申込不要、手話通訳・文字支援等のアクセシビリティサポート付き

◎出演者
高島由美子(手話通訳士)
那須英彰(俳優、手話ニュースキャスター)
モンキー高野(手話フレンズ代表)
日比野克彦(TURN監修者、アーティスト、東京藝術大学美術学部長・先端芸術表現科教授)

◎パフォーマー
マチーデフ(ラッパー、作詞家、ラップ講師)

【プロフィール】

■ 高島 由美子(たかしまゆみこ)

手話通訳士。1970年、神奈川県生まれ。5歳の頃よりモダンダンスを習い、年上の女性の先生に恋心を抱く。25歳の時、高校時代から付き合っていた同級生の男性と結婚。ショーダンサーとして勤務し、退職、留学、結婚、病気、別居、離婚を経て、現在はフリーランスの手話通訳士として手話通訳や手話講師の仕事をしている。ろう者のパートナーと共に暮らして20年のパンセクシュアル。世田谷区のパートナーシップ宣誓書も受領している。

■ 那須 英彰(なすひであき)

俳優、手話ニュースキャスター。1967年、山形県生まれ。2歳の時に両全ろうとなる。幼い頃から映画と演劇に興味を持ち、青森の劇団や日本ろう者劇団で計15年間、舞台出演。NHK Eテレ『手話ニュース845』に出演。著書に『手話が愛の扉をひらいた』『出会いの扉にありがとう』がある。講演、一人芝居活動のほか、社会福祉法人全国手話研修センターの日本手話研究所研究員として手話の普及に携わる。

■ モンキー高野(もんきーたかの)

手話フレンズ代表。神奈川県生まれ。都立石神井ろう学校卒業。両親、妹ともに耳の聞こえないデフファミリーの家庭に育つ。映画『アイラブユー』やNHK『みんなの手話』に出演。劇団や夫婦漫才など、幅広い活動を行う。2015年に手話の指導や教材制作、情報発信を行う手話フレンズを創設。現在、全国のろう学校などで講演やワークショップを行う。「日本手話の魅力とは?」「ろう者、聴者の手話コミュニケーションのズレ」など自身の経験をもとに、手話の魅力やろう者の日常について伝えている。

■ マチーデフ

ラッパー、作詞家、ラップ講師。渋谷区生まれ渋谷区育ち。1997年にラップを始め、オトノ葉Entertainmentのラッパーとして数多くの作品をリリース。2014年発売のソロアルバム「メガネデビュー。」は、自主制作ながらiTunesヒップホップアルバムチャートで1位を獲得した。また、アイドルのラップ指導やCMソングの作詞、テレビ番組の監修を務めるなど “ラップクリエイター” としても精力的に活動中。2019年、13曲入りのフルアルバム「メガネシーズン」をリリース。

■ 日比野克彦(ひびのかつひこ)

TURN監修者、アーティスト、東京藝術大学美術学部長・美術学部先端芸術表現科教授、岐阜県美術館館長、日本サッカー協会社会貢献委員会委員長。1958年岐阜県生まれ。1982年日本グラフィック展大賞受賞。1986年シドニービエンナーレ参加。1995年ベネチアビエンナーレ参加。2003年より越後妻有アートトリエンナーレ参加。2010年より瀬戸内国際芸術祭参加。2013~15年六本木アートナイト、アーティスティックディレクター。平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。

※出演者やプログラム内容等は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。

▼イベント詳細はTURNの公式ホームページをご覧ください。
https://turn-project.com/timeline/event/11240